先日、「結婚教育」をテーマにしたセミナーを受講しました。 このテーマで文章を書こうと思ったのは、その内容が印象的だったから、というだけではありません。

結婚相談所という仕事を続ける中で感じてきた違和感と、 改めて数字を見たときに突きつけられた現実が、 はっきりと一本につながったからです。

「少子化」と言われるが、実際どれくらい進んでいるのか

少子化という言葉は日常的に使われていますが、 具体的に「どれくらい進んでいるのか」を知る機会は、意外と多くありません。

まず、岡山県の出生数の推移を見てみます。

  • 2000年頃:約19,000人
  • 2010年頃:約16,000人
  • 2018年:約14,500人
  • 2024年:10,926人

2000年頃には、岡山県では年間でおよそ2万人近くの子どもが生まれていました。 それが2024年には、約1万1千人まで減少しています。

これは一時的な落ち込みではなく、 20年以上にわたって続いてきた減少の結果です。

出生数の減少は、「結婚する人の減少」と無関係ではない

日本では、出生の多くが婚姻関係の中で起きています。 そのため、婚姻数の変化は出生数と強く結びついています。

岡山県の婚姻組数も、確実に減少しています。

  • 2017年:8,832組
  • 2019年:8,734組
  • 2021年:7,399組
  • 2023年:6,781組
  • 2024年:6,753組

結婚する人の数そのものが減っている。 その結果として、出生数も減っている。

この流れは、数字を並べると、とてもシンプルに見えてきます。

結婚生活は学んできた。でも「結婚という選択」はどうだったか

私は、夫婦・家族関係について専門的に学び、 夫婦家族心理カウンセラーの資格を取得しています。

夫婦関係の在り方や、結婚生活の中で起きる問題については、 これまで学び、現場でも向き合ってきました。

しかし、今回の結婚教育セミナーを通じて強く感じたのは、 結婚という選択そのものについて学ぶ機会は、ほとんどなかったという事実です。

結婚後の関係性は語られる。 結婚式や演出についての情報も多い。 けれど、結婚を「人生の選択」としてどう捉えるのかについては、 体系的に学ぶ場がほとんどありません。

数字を見たとき、支援のあり方を考え直す必要がある

出生数が減り、婚姻数も減っている。 この現実を前にして、 「出会いの機会を増やすこと」だけで十分なのか、 立ち止まって考える必要があると感じています。

結婚に対する不安は、 条件や年齢の問題だけではありません。

結婚生活が想像できない。 うまくやっていける自信がない。 身近な大人の夫婦関係を見て、希望を持てない。

そうした背景が積み重なった結果として、 結婚が「選びにくいもの」になっているのではないでしょうか。

なぜこのテーマを書き続けるのか

このブログは、危機感を煽るためのものではありません。 また、正解を提示するためのものでもありません。

数字として見える現実と、 日々の相談現場で感じている違和感をつなぎながら、 今、結婚支援に何が求められているのかを考え続けるために書いています。

少子化という言葉の裏側には、 一人ひとりの迷いや不安、そして選択があります。

その現実から目をそらさず、 向き合い続けること。 それが、私たちにできる第一歩だと考えています。