婚活をしていると、ときどき不思議なことが起こります。
普段は仕事もできる。
人とのコミュニケーションも普通に取れる。
決して「人の気持ちが分からない人」ではない。
なのに——
自分にとって「どストライク」の相手が目の前に現れた瞬間、突然、マーケティングが機能不全になる人がいます。
最近、そんなことを改めて感じる出来事がありました。
「仮交際になった」の意味は、男女で同じとは限らない
お見合いをして、お互いに「もう一度会ってみよう」と仮交際へ進んだ男女。
ここで、とても大切なことがあります。
仮交際になった。
これは、
「好きです」
でもなければ、
「付き合っています」
でもありません。
もっと言えば、
「あなたにかなり興味があります」
ですらないこともあります。
「お見合いの1時間だけではまだ分からないから、もう一度会ってみようかな。」
そのくらいの温度から始まることだって、婚活では普通にあります。
ところが、自分が相手をものすごく気に入っていると、この事実が頭から抜け落ちてしまう。
自分が100点でも、相手は30点かもしれない
自分は100点。
だから、相手もきっと80点くらいだろう。
そんな無意識の錯覚が始まります。
でも実際には、
自分:100
相手:30
なんてことは、婚活では普通にあります。
問題は「100」になったことではありません。
誰かを素敵だと思えることは、とてもいいことです。
問題なのは、自分の100という気持ちによって、相手の30が見えなくなること。
これを私は、
「マーケティングが機能不全になっている」
と思っています。
恋愛もマーケティングも、主語は「自分」だけではない
マーケティングの基本は、自分が売りたいものを一方的に押し出すことではありません。
相手は今、何を考えているのか。
何を求めているのか。
どのくらい自分に興味を持っているのか。
何をされたら嬉しくて、何をされたら負担に感じるのか。
そこを想像することから始まります。
恋愛も同じです。
「僕はあなたが好きです」という自分の感情と、
「彼女は今、僕をどう見ているのだろう」という相手への理解は、まったく別の話です。
ところが、どストライクの人に出会った瞬間、この順番がひっくり返る。
相手を知る前に、自分を知ってほしくなる。
相手が何を求めているかを見る前に、自分をアピールしたくなる。
距離が縮まっていないのに、距離を縮めたくなる。
連絡したい。
話したい。
会いたい。
自分の日常を共有したい。
本人としては、すべて「好意」からやっている。
悪気なんてありません。
むしろ一生懸命です。
でも、恋愛で難しいのは、
「好意からやっていること=相手が嬉しいこと」ではない。
ということ。
恋愛では「何をするか」より「いつするか」
ここを間違えると、一生懸命になればなるほど、相手との距離が離れていくことがあります。
だから、婚活では「何をするか」以上に、「いつするか」が大切です。
関係が深まってからなら嬉しいことが、出会ったばかりでは重く感じられる。
何度もデートを重ねた相手からなら嬉しい言葉が、初回のデート前では戸惑いになる。
同じ行動でも、二人の関係性によって意味は変わります。
恋愛は、自分の気持ちだけで進めるものではありません。
相手との「現在地」を確認しながら進めていくものです。
婚活がうまくいく人は「現在地」を見ている
実は、婚活がうまくいく人ほど、この現在地を見るのが上手です。
「俺は好きだから」ではなく、
「相手は今、どのくらいだろう?」
と考えられる。
自分が100なら、相手も100にしようと急ぐのではなく、
相手が30なら、まず40になる時間をつくる。
40になったら、50になるコミュニケーションを考える。
その積み重ねです。
恋愛だから計算しろ、と言っているわけではありません。
むしろ逆です。
相手をちゃんと見る。
ただ、それだけです。
自分が好きになればなるほど、一度、自分の感情から目を離してみる。
そして、
「この人には、今の自分がどう見えているんだろう?」
と考えてみる。
婚活は、出会わせたら終わりではありません
結婚相談所の仕事は、お見合いを組んで、男女を出会わせたら終わりではありません。
むしろ、その後です。
最初のデートで何を話すのか。
LINEはどのくらいの頻度がいいのか。
相手との温度差はないか。
今は進むタイミングなのか、それとも少し待つべきなのか。
こうした「関係を育てていく過程」にも、その人らしい課題があります。
blue bees Okayamaでは、月1回の面談だけではなく、LINEや電話なども使いながら、一人ひとりの婚活に伴走しています。
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好きになったときほど、急がない
どストライクの人に出会ったときほど、マーケティングを機能不全にしない。
自分の100点より、相手の現在地を見る。
婚活では、その冷静さが意外と大切だったりします。
好きな人が現れたときこそ、急がない。
恋愛は、距離を「詰める」ものではなく、ふたりで少しずつ「縮めていく」ものだから。
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