アンソロピックのニュースをきっかけに、社会全体の構造変化について考える中で、もう一つ強く感じたことがあります。 それは、「婚活における相手選びの基準」もまた、大きく変わっていくのではないかということです。

これまでの婚活市場では、学歴、年収、勤務先、職種といった外形的な条件、いわゆるスペックが重視されてきました。 将来の安定性を測る指標として、それらが機能してきたのは事実です。

しかしAIが社会構造そのものを変え始めている今、その前提が揺らぎ始めています。

スペックは「絶対条件」ではなくなる可能性

AIの進化によって、ホワイトカラー業務の多くが自動化・効率化されていく未来が現実味を帯びています。

採用、企画、法務、経営管理――。 これまで安定とされてきた職種でさえ、役割の再定義が進んでいくでしょう。

そうなったとき、

  • 難関大学を出ているから安心
  • 大企業勤務だから安泰
  • 管理部門だから安定

こうした価値基準だけで将来を測ることは、難しくなっていきます。

これからの婚活条件は「細分化」していく

ではAI時代の婚活では、何が見られるようになるのか。

私は、条件はなくなるのではなく、より細分化していくと考えています。

  • 変化に適応できる力があるか
  • 学び続ける姿勢があるか
  • 働き方の柔軟性があるか
  • 対人関係を築く力があるか
  • 感情コントロールができるか
  • 人生観・家族観が成熟しているか

つまり、「どこに勤めているか」よりも、 「どんな力で人生を歩んでいるか」が見られる時代です。

現場で感じる、結婚相手としての相性の違い

ここで、婚活の現場にいる立場として、実際の傾向をお伝えしたいと思います。

もちろん前提として、学歴が高い方、年収が高い方、地頭が良い方にも素晴らしい魅力があります。 努力の積み重ねで今のキャリアを築かれていることは、尊敬すべきことです。

その上で、あくまで「結婚生活」という視点で見たときの傾向として――

ハイスペックで論理力や思考力が高い一方、対人感性面がやや不器用な方よりも、

一般企業勤務で年収は平均的でも、

  • 思いやりがある
  • 誠実である
  • 相手の話を聞ける
  • 感情を受け止められる
  • 約束を守る

こうした人柄を持つ方の方が、結果として成婚後の関係性が安定しやすい傾向は、現場では確かに見られます。

結婚は「生活」であり「関係性」

結婚生活は、スペックの提示で成り立つものではありません。

日々の会話。 価値観のすり合わせ。 感情の共有。 困難への向き合い方。

こうした積み重ねが、夫婦関係を形づくります。

だからこそ、どれだけ仕事ができても、

  • 相手の気持ちを汲めない
  • 対話を避ける
  • 自分の正しさを優先する

こうした傾向が強い場合、結婚生活ではすれ違いが生まれやすくなります。

逆に、スペックが平均的でも、

  • 相手を気遣う
  • 感謝を伝える
  • 問題から逃げない
  • 歩み寄ろうとする

こうした姿勢がある方は、関係性が深まりやすいのです。

それでも、不変である結婚条件がある

ここまでAI時代の変化についてお伝えしてきましたが、 強くお伝えしたい本質があります。

どれだけ社会が変わっても、 どれだけAIが進化しても、 結婚において不変である条件があるということです。

それが――人柄であり、誠実さです。

誠実さは、時代を超える信用資産

社会が不確実になればなるほど、人は「信頼できる人」と人生を共にしたいと考えるようになります。

収入が上下する時代。 働き方が変わる時代。 正解が一つではない時代。

そんな時代だからこそ、

  • 嘘をつかない人
  • 逃げない人
  • 向き合える人
  • 支え合える人

こうした誠実性が、最大の結婚条件になっていきます。

まとめ|AI時代でも選ばれるのは人間力

AIの進化は、婚活条件の見方を確実に変えていくでしょう。

学歴や年収といった外形的条件だけでは、将来の安定を測れない時代が来るかもしれません。

しかし――

どんな時代でも変わらない本質がある。

それが、人柄であり、誠実さです。

優しさ、思いやり、対話力、責任感。

結婚とは、人と人が人生を共にする営みです。

だからこそ、 AI時代であっても、 最終的に選ばれるのは「人間力」なのだと、現場から確信しています。