ここ最近、AI関連のニュースが続いています。
その中でも、生成AI企業の進化、そして政権動向や株価の急変動といったニュースを同時に見たとき、私は強い不安と同時に、「社会の転換点にいる」という感覚を覚えました。
これは単なるテクノロジーの話ではなく、
- 働き方
- 結婚観
- 教育観
- 人生設計
そのものが揺らいでいるという感覚です。
夫婦家族心理カウンセラー、そして行動心理カウンセラーとして現場で多くの人生相談に向き合う立場から、今感じていることを整理してみたいと思います。
AIが奪うのは「仕事」ではなく「前提」
AIが仕事を奪う、という言葉は以前からありました。
しかし今起きているのは、もう少し本質的な変化です。
「努力すれば安定する」という前提の崩壊。
難関大学へ進学し、大企業へ入り、本社管理部門で働く。高い給与、安定した雇用、社会的信用。
これまでの日本社会における成功モデルです。
しかし生成AIの進化によって、
- 企画書作成
- 事業分析
- 人事制度設計
- 契約レビュー
- 市場調査
こうした知的ホワイトカラー業務が、驚く速度で代替され始めています。
ここで起きているのは、仕事の消滅ではなく、希少性の消滅です。
夫との会話で見えた「採用現場の変化」
このテーマについて、長く会社勤めをしてきた夫とも話しました。
夫はこれまで人事領域で長く働いてきましたが、現在は現場を離れ、別の立場から企業や採用に関わっています。
その中で聞いた話として印象的だったのが、採用プロセスのAI化です。
すでに多くの企業で、
- 書類選考はAIが行う
- 職務経歴書のスクリーニングは自動化
- キーワード・実績・在籍期間を分析
といった仕組みは当たり前になりつつあるそうです。
一次面接もAIが担うケースが出てきている
企業によっては、一次面接の一部をAI面接システムが担うケースもあるとのことでした。
- 動画面接の録画提出
- 表情・声のトーンの解析
- 回答の論理性・一貫性評価
人事担当者が直接会う前に、一定の評価が終わっている。
つまり、「人が会う前にAIが選別する」構造が生まれ始めています。
SNS・デジタル履歴も参考情報に
さらに印象的だったのは、公開情報の扱いについての話でした。
これは夫自身の現場というより、採用領域の関係者間で共有されている動向として聞いた話ですが、企業によっては公開されている範囲のSNS発信内容なども参考情報として確認するケースがあるそうです。
- 炎上リスクの有無
- 過激な発信傾向
- 倫理観・コンプライアンス意識
- 企業文化との適合性
もちろん、すべての企業が行っているわけではなく、日本企業では慎重な姿勢も多い領域です。
なお、プライバシーや公平性の観点から慎重な議論も続いている分野であり、企業ごとに対応は大きく異なります。
ただ少なくとも、「履歴書と面接だけで評価が完結する時代ではなくなりつつある」という変化は感じました。
本社オフィスはいらなくなるのか?
AIとクラウドがあれば、
- 会議資料
- 稟議
- 報告書
- 分析
は非同期で完結します。
つまり、「出社して管理する仕事」は急速に縮小していく。
今後の本社機能は、
- 意思決定
- 文化形成
- 関係構築
といった領域に集約されていくでしょう。
婚活・仲人業はAIでどう変わるのか?
ここは私たちの仕事に直結します。
結論から言えば、婚活業は消えません。
しかし、浅い支援は確実に消えていきます。
AIはすでに、
- プロフィール作成
- マッチング分析
- 会話アドバイス
- 交際進捗管理
を高精度で行えます。
AIが介入できない領域
婚活の本当のボトルネックは、感情と決断です。
- 好きなのに怖くなる
- 条件は良いのに決められない
- 過去の恋愛トラウマ
- 親子関係の影響
ここに必要なのは、心理理解と関係性構築です。
仲人は「紹介者」から、人間関係の編集者へと役割が変わっていきます。
子どもたちの教育はどうなるのか?
難関大学を目指す意味はあるのか
AI時代において、
- 暗記力
- 情報処理
- 論述
は機械が上回ります。
では大学進学は無意味なのか。
私はそうは思いません。ただし、意味が変わります。
これから価値が残る学び
- 思考の深さ
- 問いを立てる力
- 人間理解
- 感情調整力
- 関係構築力
偏差値では測れない領域です。
親として育てたい力
- 自己理解
- 他者理解
- 回復力(レジリエンス)
- 身体性・実行力
AIでは代替できない、人間の土台です。
まとめ|転換期をどう生きるか
AIのニュースを見て感じたのは、
私たちは「便利な時代」ではなく、「人間とは何か」を問われる時代に入ったということです。
- 仕事の価値
- 結婚の意味
- 教育の目的
すべてが再定義されていく。
だからこそ、
- 心を扱う仕事
- 関係を支える仕事
- 人生に伴走する仕事
の価値は、むしろ高まっていくと感じています。
時代が変わっても、人が人を求める本質は変わりません。
私たちは、その本質に寄り添い続けたいと思っています。




