先日、女性会員様との面談でこんなご相談がありました。
「周りの意見を聞きすぎて、自分の気持ちがわからなくなります」
「いい人だとは思うんですが、決めきれなくて…」
婚活の現場では、実はとても多いケースです。
そしてこのタイプの方には、ある共通した行動パターンがあります。
決めきれないまま時間が経ち、相手が離れそうになると急に覚悟が決まる
なぜこのようなことが起きるのでしょうか。
行動心理の視点から解説します。
結論|「意思が弱い」のではなく心理バイアスの影響
この現象は「意思が弱い」のではなく、
人間が本来持っている心理バイアスによって起きている自然な反応です。
特に影響しているのは、次の3つです。
① 自分の選択を信じきれない心理(自己効力感の低さ)
まず前提として、
「自分の選択は正しい」と思える力が弱い
傾向があります。
そのため、
- 親ならどう思うか
- 友人はどう言うか
- 世間的にどうか
といった「外の正解」を探してしまいます。
しかし婚活で重要なのは、
他人の正解ではなく、自分の納得感です。
② 人は「得すること」より「失うこと」を強く恐れる(損失回避バイアス)
行動心理学では「損失回避バイアス」と呼ばれます。
結婚を考えたとき、
- 得られるもの:安心感、パートナー、将来設計
- 失うもの:自由、時間、他の選択肢
人は、
得られるものより、失うものを大きく感じる
という特徴があります。
その結果、
「もう少し考えたい」
「まだ決めなくてもいいのでは」
と判断を先延ばしにしてしまいます。
③ 未来の“悪い想像”だけがリアルになる
このタイプの方は、
- うまくいく未来 → ぼんやり
- 失敗する未来 → 妙にリアル
という特徴があります。
例えば、
- 幸せな結婚生活 → イメージが曖昧
- ケンカやすれ違い → なぜか具体的に浮かぶ
人は「リアルに想像できる方」を選びやすいため、
無意識に“やらない選択”をしてしまうのです。
なぜ最後は決断できるのか
ではなぜ、相手が離れそうになると急に決断できるのでしょうか。
理由はシンプルです。
“失う対象”が現実になるからです。
それまでは、
- 結婚したら失うかもしれない(想像)
だったものが、
- この人を失う(現実)
に変わります。
その瞬間、
「今決めない方が損になる」
という状態になり、行動が変わります。
カウンセラーとしての視点
夫婦・家族心理のカウンセリングに関わる中で感じるのは、
「決められない人ほど、誠実で慎重である」
ということです。
ただしその一方で、
ご縁を逃してしまう可能性が高い
のも事実です。
具体的な対処法
① 「正解を選ぶ」ではなく「選んだものを正解にする」
結婚に絶対の正解はありません。
大切なのは、選択の後に関係を育てていくことです。
② 「失うもの」ではなく「得られる未来」を具体的に考える
どんな日常を過ごしたいか、どんな時間を共有したいか。
イメージの解像度を上げることが判断力につながります。
③ 小さく決める
いきなり結婚ではなく、
「もう一度会う」「もう少し話す」といった小さな決断を重ねていきましょう。
まとめ
婚活で「決められない」のは弱さではありません。
人間の自然な心理反応です。
しかし、そのままにしてしまうと、
本来つかめたはずのご縁を逃してしまうこともあります。
だからこそ大切なのは、
「どう決めるか」ではなく「どう向き合うか」
です。
ご相談について
「決めきれない」「気持ちが整理できない」など、婚活に関するお悩みは多くの方が抱えています。
当相談所では、心理面からのサポートも大切にしています。
詳しくは blue bees Okayama公式サイト をご覧ください。




