婚活をしていると、「相性が大事」という言葉をよく耳にします。

「なんとなく相性が合わない気がする」

「もっと相性の良い人がいるのではないか」

そんな理由で交際終了を選択した経験がある方もいるかもしれません。

もちろん、結婚相手との相性は大切です。

しかし、そもそも相性とは何なのでしょうか。

そして、自分にとって完璧な相性の相手は本当に存在するのでしょうか。

今回は、岡山の結婚相談所 blue beesで多くのご縁を見てきた立場から、「相性」の正体と、本当に大切な結婚相手選びについてお話ししたいと思います。

そもそも「相性が合う」とは何について合うことなのか

相性という言葉は便利ですが、とても曖昧です。

価値観でしょうか。

趣味でしょうか。

会話のテンポでしょうか。

金銭感覚でしょうか。

休日の過ごし方でしょうか。

実際には、相性という言葉の中にさまざまな要素が含まれています。

  • 価値観
  • 趣味や興味関心
  • 食べ物の好み
  • 金銭感覚
  • 家事や育児への考え方
  • 仕事に対する考え方
  • 家族との距離感
  • 会話や連絡の頻度

しかし、これらすべてが完全に一致する相手など、ほとんど存在しません。

それにもかかわらず、多くの人は無意識のうちに「自分にぴったり合う人」を探してしまいます。

「少し違う=妥協」ではない

婚活中によく聞く言葉があります。

「そこを妥協して結婚したくありません」

もちろん、譲れない価値観はあって良いと思います。

しかし現実的に考えてみると、100%一致する相手はいません。

そもそも自分自身でさえ、年齢や経験によって考え方は変化していきます。

20代の頃に大切だと思っていたことと、30代になってから大切だと思うことが違う人も少なくありません。

それなのに、まったく異なる人生を歩んできた他人と全てが一致することを求めるのは、とても難しいことです。

少し違うところがあるだけで「妥協」と考えてしまうと、誰とも結婚できなくなってしまいます。

「相性が違う」と交際終了を繰り返していた女性

先日、ある女性会員様との面談でこんな話になりました。

今年から婚活を始めた女性です。

異性から見てもとても魅力的な方で、お見合いも成立します。

仮交際にも進みます。

ところが、毎回のように彼女の方から交際終了を申し出ていました。

理由を聞くと、いつも似たような答えでした。

「なんとなく相性が違う気がします」

もちろん違和感を無視する必要はありません。

しかし詳しく話を聞いていくと、ある傾向が見えてきました。

相手を見ているようで、自分の想像を見ていた

例えば相手の何気ない一言。

LINEの頻度。

会話中のちょっとした言葉選び。

何気ない行動。

そうした出来事から、彼女は無意識にこう考えていました。

「この人はきっとこういう考え方の人だ」

「きっと結婚したらこうなる」

「たぶん価値観が合わない」

しかし実際には、まだ数回しか会っていません。

本当の相手を知る前に、自分の頭の中で作り上げた人物像を相手に重ねて判断していたのです。

つまり、相手を見ているようで、自分の想像を見ていたとも言えます。

婚活では、この状態に気付かないままご縁を終わらせてしまうケースも少なくありません。

慎重さは長所でもあり、婚活では壁になることもある

彼女は決してわがままな方ではありません。

むしろ真面目で慎重な方です。

簡単には人を信用しません。

だからこそ大きな失敗もしにくいタイプです。

しかし婚活では、その慎重さが壁になることがあります。

人は最初から本音を見せるわけではありません。

信頼関係ができて初めて見えてくる部分があります。

ところが、入口の段階で完璧な相性を求めてしまうと、本来なら育ったかもしれないご縁まで終わらせてしまうことがあります。

実際に成婚される方の多くは、最初から「この人しかいない」と思っていたわけではありません。

何度か会う中で相手を知り、対話を重ね、少しずつ信頼関係を築いています。

完璧な相性の相手は本当に存在するのか

婚活中、一番幸せな状態は何でしょうか。

「この人しかいない」と思える相手に出会い、その相手からも求められることかもしれません。

しかし冷静に考えてみてください。

価値観も。

趣味も。

生活習慣も。

考え方も。

将来設計も。

全てが一致する人がいる可能性は決して高くありません。

仮にいたとしても、その人が独身で、自分と出会い、お互いに好意を持つとは限りません。

完璧な相性を追い求めることは、時に幸せから遠ざかる原因にもなります。

結婚生活で本当に大切なこと

結婚後の人生は、決して順風満帆とは限りません。

子どもの誕生。

住宅購入。

転職や転勤。

親の介護。

病気。

そして時には、勤めていた会社の倒産のような予期せぬ出来事もあります。

人生には、自分ではどうにもできないイレギュラーな出来事が起こります。

その時に問われるのは、趣味が同じかどうかではありません。

休日の過ごし方が似ているかどうかでもありません。

本当に見るべきは「問題が起きた時の姿勢」

結婚相手選びで大切なのは、問題が起きた時の向き合い方です。

困難に直面した時に逃げる人なのか。

責任転嫁する人なのか。

感情的に相手を責める人なのか。

それとも、一緒に考えようとしてくれる人なのか。

話し合いができる人なのか。

対話を続けられる人なのか。

結婚生活は何十年も続きます。

だからこそ、「何も起きていない時の相性」よりも、「何かが起きた時に一緒に乗り越えられるか」の方がはるかに重要なのです。

良い夫婦は最初から相性が完璧だったわけではない

これまで多くの成婚カップルを見てきましたが、最初から全てが一致していたご夫婦はほとんどいません。

価値観の違いがあります。

考え方の違いがあります。

育った環境の違いがあります。

それでも、お互いを理解しようとする。

分からないことを対話する。

違いを否定するのではなく受け入れる。

そうした積み重ねによって夫婦になっていきます。

相性が良いから結婚生活がうまくいくのではありません。

一緒に結婚生活を作っていけるから、結果として相性の良い夫婦になっていくのです。

まとめ

婚活で相性を重視することは大切です。

しかし、完璧な相性の相手を探し続ける必要はありません。

本当に見るべきなのは、

  • 対話ができるか
  • 相手を尊重できるか
  • 困難から逃げないか
  • 一緒に問題解決ができるか
  • 信頼関係を築こうとする姿勢があるか

という部分です。

結婚は完璧な相手探しではありません。

人生で起こる様々な出来事を、一緒に乗り越えていけるパートナー探しです。

もし今、「相性が違う」と感じてご縁を終わらせようとしているなら、一度立ち止まって考えてみてください。

それは本当に相手を見た結果でしょうか。

それとも、自分の想像の中にいる相手を見ているだけでしょうか。

その違いに気付くことが、良いご縁への第一歩になるかもしれません。

blue beesでは、条件や表面的な相性だけではなく、「その人とどんな結婚生活を築いていけるのか」という視点を大切にしながらサポートしています。

婚活で相性に悩んでいる方は、一人で判断し続けるのではなく、第三者の視点を入れてみることも大切かもしれません。